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涙の意味 [今を歩みつづけるはなし]

発疹が引いて、熱が安定するのを待つ毎日です。





9月11日のあの日から
一度も 
賢治の命を諦めた瞬間はありません。

祈り、願い、

そんな事しか出来ないけれど
諦める瞬間など
微塵もないのは
多分これから一生変わらない思いです。

子が親より先に  はダメだと思っています。

ICUで賢治が命の瀬戸際にいた時
賢治の耳元で叫ぶように話し掛けました。

賢治は生きなきゃダメ!
みんな
賢治がいるから幸せなの。

賢治
本当にわかってる?

色々あって悲しかったのはわかるよ。
でも
賢治が自分で感じちゃっているのと違って
本当に
みんなにとって
賢治は大事な大事な存在なんだよ。

Aさんも、Bさんも、Cさんも、あの人も、この人も
賢治に生きてほしい!
生きて!って
ずっと祈り続けてくれているの。

お母さんのこと信じられるよね?
それじゃ、お母さんのために生きて!
お母さんは賢治が生きていてくれなきゃイヤだ。

その瞬間 突然に
賢治の目から大粒の涙が
ポロポロと流れました。

決して涙を流して泣かない賢治が、、、
普段から泣かないけれど

息が出来なくて苦しくても
気管内挿管のチューブが苦しくて、すごく痛くても
サクションが苦しくても
死の恐怖が襲ってきても
どんなに身をよじって、
顔をしかめる事はあっても
涙は流さなかった賢治が

大粒の涙をポロポロと流しました。

賢治の心に私の想いが届いた。
真実が届いた。




先程、相模原事件の単独取材の報道を見ました。


意思の疎通が出来ない障がい者など、、、

そんな勝手な価値観は、この事件の犯人だけが持つ特有な思想か?の問いかけに
社会の中には、それを、この犯人だけとは言えない現実がある
そうニュースでは締めていました。


命って
諦められるものではないし
誰かの価値観で決められるものでもないと

どうしたら?
心を閉ざした人へと伝えられるのかなぁ




先日
賢治は初めて選挙権を行使しました。
病院での不在者投票です。
一般病棟に移ってから不在者投票が出来ると聞いて、
テレビで各政党の政策を見て聞いて、
27歳の賢治と、
この、初めての投票に向けての準備の時間を持ちました。

重度の障がい者だって
私たちの側こそが、まっすぐな気持で相手の心に寄り添えば、意思の疎通は出来るんです。

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